「単語を暗記した」って具体的にはどういう意味を指すでしょうか。
他にも、「単語を理解した」とか「単語を使えるようになった」とか色々な言い方がありますが。
インドネシア語を使えるようになってきて改めて振り返ったんですが、20代の頃の私は「単語を暗記した」の意味を完全に間違えていました。
私が20代の頃の「単語を暗記した」の定義
今振り返ってみると、下記のようなイメージでした。
- その単語を目にして、日本語訳を口に出せる
- その意味を目にして、英単語を口に出せる
- その単語を正しい発音で口にすることができる
これらに加えて、正しい例文を作れるもあれば最高なのでしょうが、そこまで意識して暗記はしていませんでした。
暗記するプロセスにて例文を覚えたということで、結果的に例文を作れることもありましたけど。
上記#1〜#3を全て遂行できる状況を初めて、「単語を暗記した」としていました。
英検1級を死ぬ気で勉強していた頃ですかね。
従いまして、今思うと別に#3はいらないような気がします。
英検1級には二次試験でスピーキングがありますが、英検1級で暗記しなくてはならないような超難解単語を使って喋ることはありませんからね。
最低限、#1と#2はマストという認識でした。
同様に、その単語(のスペル)を文字に起こせるというのも意識していませんでした。
もちろん書けるに越したことはありません。
しかし、英検1級ライティングでは超難解単語を使うことは、基本ありませんでしたから。
私がインドネシアに駐在している今の「単語を暗記した」の定義
赴任当初からブログでも報告していますが、私はインドネシア語の家庭教師、および語学学校には通っていません。
「そんなの普通だ」
と言われる世界もあるらしいのですが、少なくとも弊社においては全員が時間を使って、但し金は会社のを使ってインドネシア語を勉強してきています。
従いまして、私は異端児中の異端児なのであります。
そんな感じでローカルの方々とコミュニケーションを取ってきた私です。
その私が思う「単語を暗記する」の定義は下記のとおりです。
- 言いたい時に口に出せる
これ一択。
その単語を読めなくていい。
その単語を聞き取れなくていい。
その単語を書けなくていい。
発音を間違えていてもいい。
とにかく、言いたいと思った瞬間に頭に浮かび 発音が間違っていようとも口に出せれば、それはもう単語を暗記しているという状態だと大真面目に感じています。
先述の補足に対して注釈を打っておきますね。
その単語を読めなくていい → 口に出せるということはある程度スペルが想像つくので何となく読めます
その単語を聞き取れなくていい → 口に出せるということはある程度スペルが想像つくので何となく聞き取れます
その単語を書けなくていい → 口に出せるということはある程度スペルが想像つくので何となく書けます
発音を間違えていてもいい → 口に出せるということはある程度スペルが想像つくので何となく発音できます
我々が赤ちゃんだった頃、親や保護者の日本語を聞きながら、最初は間違えながらも、次第に言葉を発する量を増やすことで日本語能力を培ってきた歴史と同じだと思っています。
20代の自分に「そんな暗記は今すぐ止めろ」と言いたい
英検1級特有の英単語表現を暗記したり・・・。
英検1級の過去問を丸暗記したり・・・。
写真やイメージと共に暗記したり・・・。
新たな言語習得における本質を全く理解していない!
バカ丸出しだし、効率悪いし、お金はかかるし、時間もかかるし・・・。
とにかく無駄に完璧主義者だった気がします。
いつかテストに出てくるだろうという淡い期待だけを抱きながら暗記していました。
その単語を使う場面に遭遇して、そこで初めてその単語を調べる、そして口に出す。
これが最も簡潔で暗記までの最短距離だということに気付きました。
・・・ん?日本にいるから、そもそも英語を使う場面に遭遇しないって・・・?
だったら海外に拠点を移そう!
・・・とか言いつつも、多くの日本人はヒヨってしまい移さないでしょうけど。
海外で仕事するメリットを理解しながらも行動に移せない人って、結局「人と違うことをするのが怖い・不安」と思っている人たちで、その根本的な考えはオールB人間が良しとされる日本の洗脳教育からきてるんだよね。
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2018年8月30日
「海外に拠点を移すためにTOEICが必要だ」と力説する人もいるでしょう。
しかし、私みたいなアホでも、「そんな回り道、通る必要ない」と断言できますので、TOEIC云々は関係ないですよ。
英語を習得してから海外に行くのではなく、海外に行って英語を習得すればよいだけです。